にきび(尋常性ざ瘡)

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尋常性ざ瘡 にきび

 
昔は青春のシンボルといわれて、思春期以降のにきびはやむを得ないものとされていました。
にきびは『慢性の毛穴の皮膚の疾患』です。
一度深い痕になってしまうと治療がかなり難渋します。
皮膚科で早期に正しい治療をすることをおすすめいたします!

にきびの要因

 

  1. 男性ホルモンなどの影響により皮脂分泌が活発になること
  2. 古い角質がつまるなどが原因で毛穴をふさぐこと
  3. 毛穴の中でニキビの原因菌(アクネ菌など)が増殖すること

治療の基本

 

当院では日本皮膚科学会「尋常性座瘡治療ガイドライン」に則って、治療方針をわかりやすくご説明します。

 
生活:規則正しい生活が大事です。寝不足、メンタルストレスが悪化要因のことがあります。日々の仕事、生活の中でのだらだらしたストレスが良くありません。一緒にストレスマネージメントを考えましょう。女性では生理などのホルモンバランスも影響します。
 
薬物療法:抗菌薬(クリンダマイシン、ナジフロキサシン)の外用、ビブラマイシン・ミノマイシンの内服、アダパレン(ディフェリンゲル®)という外用薬も毛穴の詰まりを軽減することで有用です。

重症度 片顔の炎症性皮疹の数 急性炎症期の重症度別治療(推奨度A)
    配合剤・併用
軽 症 5個以下 CLDM/BPO
アダパレン/BPO
アダパレン+外用抗菌薬
中等症 6個以上20個以下 CLDM/BPO
アダパレン/BPO
アダパレン+外用抗菌薬
アダパレン+内服抗菌薬
重 症 21個以上50個以下 内服抗菌薬+アダパレン/ BPO
内服抗菌薬+アダパレン
CLDM/BPO
アダパレン/BPO
外用抗菌薬+アダパレン
最重症 51個以上

自費での診療

 

ケミカルピーリング・・・グリコール酸・サリチル酸など

皮膚に薬剤を塗布し、その作用により表面を一定の深さで剥離していく治療です。角質剥離による毛漏斗部の閉塞改善を図ることでニキビに対して有効性が確立されました。
患者さまの状態によって適したピーリング剤をオススメいたします。

 

アゼライン酸

ケラチノサイトの異常角化抑制、チロシナーゼ阻害による美白作用、皮脂抑制および抗菌作用を有します。欧米ではしゅさおよび尋常性ざ瘡に対して汎用されています。
刺激が少ないためベピオやアダパレン外用で刺激が強かった方にオススメしています。当院ではポーラDRX AZAクリア、ベーシックケアAZなどを取り扱っております。
 

スプレンダーフェイシャル

皮脂腺への光熱作用、にきび菌への熱作用、毛包漏斗部の角化改善作用
脱毛効果、表皮のメラニン除去
 

 
IPL ステラM22

acneフィルターや590nmを用いて治療していきます。
 
 

イソトレチノイン

重症なにきびの方向けにイソトレチノイン内服を取り扱っております。詳細は診察時にご相談ください。
日本では保険診療の適応外になりますので自費診療での処方になります。「イソトレチノイン」という名称は一般名で、お薬の名前としてはアクネトレント、イソトロイン、アキュテイン、ロアキュタンなどがありますが、当院ではアクネトレントの10mg/20mg/30mg/40mgをご用意しています。

  • まれな副作用として肝障害や高脂血症がみられることがありますので飲み薬(内服)の開始時と1ヵ月後・増量による用量変更時には採血検査を推奨しております。内服後に顔、唇などのガサガサ、刺激症状を生じることがありますので保湿剤との併用もお勧めしています。
  • 注意点としては、女性の場合は妊娠中・妊娠の可能性がある方は内服できません。また内服中と内服終了後6ヵ月が経過するまでは妊娠は控えて頂きます。つまり避妊していただく必要があります。男性の方は内服中と内服終了後1ヵ月まで避妊が必要になります。また、最終の服用日から6ヵ月間、献血はできません。
  • なお、女性は15歳以上、男性は18歳以上で身長の伸びがある程度おさまった方に処方しています。重症なニキビにも効果の高い治療法ですが、副作用が無いか経過の確認が必要となるお薬になります。

よくあるご質問

にきびは洗顔やスキンケアだけで治りますか?

軽症のにきびであれば、適切な洗顔やスキンケアで改善することもありますが、多くの場合は皮膚の状態に合った外用薬や内服薬による治療が必要です。
特に赤く腫れたにきびや繰り返すにきびは、自己流のケアだけでは悪化したり、跡が残る原因になることがあります。早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

にきびの薬は、治ってきたらやめてもいいですか?

にきび治療の薬は、症状が落ち着いてきても一定期間続けることが大切です。見た目が良くなった段階で自己判断で中止すると、再発しやすくなります。
にきびは「治す治療」と「できにくくするための維持治療」を分けて考える必要があります。薬の中止や減量のタイミングは、医師の指示に従ってください。

大人になってからできるにきびも治療できますか?

はい。大人にきび(思春期以降のにきび)も、原因や生活背景を考慮した治療で改善が期待できます。
ホルモンバランスやストレス、スキンケア習慣などが関係していることが多いため、症状に応じて外用薬・内服薬を組み合わせて治療します。にきび跡を残さないためにも、早めの治療が大切です。